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大事な人

2008/03/29(土) 01:18:02
久しぶりに、Sさんとメッセで話した。
わたしは、ブログを書いている事、それによってSさんの事が彼に知られ、お仕置きを受けた事などを報告した。

  お仕置きって…何をされたんだ?

  いろいろ…。ブログに書いた。

SさんにもブログのURLを教える。

  …マジか。

内容を知って、Sさんは絶句する。

  大丈夫か。
  彼氏、絶対どこかおかしいぞ。


  SさんだってSっ気あるんだもん、
  理解できるんじゃないの?


  理解できん。
  俺の本質は、ノーマルなんだろう。


やっぱり…。
『尊厳』などと言い出した時から、そうだろうと思っていた…。
わたしは、落胆する。

Sさんは、わたしに無い視点を持っている人で、諸々の相談相手としては頼もしかったし、わたしが先天的に持つ誰からも理解されない障害についても、深く理解してくれた人だ。
そんな人に、自らが封印していた性癖を自覚させられ…わたしは愚かにも、そのまま開花させて欲しいと、望んでしまった。
本人の意思とは全く無関係に…。

  彼が、Sさんと一緒に
  わたしを使いたいって言ってた。


  はあ?
  何だそれ。


  つまり…二人で同時に
  わたしを抱きたいと…。


彼の言葉を思い出す。

  Sが真性なら、乗ってくる筈だ。

Sさんは真性のサディストではない。
けれども、サドっぽさは確かに内包していて、時々それを曝け出して行動し、後で後悔している事もある…。

  俺にそんな事出来ると思うか?

  Sさんは…しないと思う。

  判ってるんならいい。

サドならサドに徹する事が出来れば、Sさんはおそらく、わたしへの態度で苦しんだりしない。
随分前から据え膳状態となっていたわたしを、さっさと食っていただろうから。
私を、欲望を満たす道具として使うことを、躊躇しない筈だから…。



それから少しして、Sさんからメッセージを受け取った。

  お前がTに、首を絞められて殺される夢を見た。
  心配している。


Sさんは、わたしの強い自己破壊願望を、知っている。
未遂の一歩手前までいった事も、知っている。
自分に危害を加えるものを、他人事の様に見ているだけの、自己防衛本能の欠落したわたしを、よく知っている。
そんなわたしは、彼が責めの時に暴走してしまっても、必死で抵抗しないかも知れない。
それが、わたしの命を奪ってしまうのではないか。
Sさんは、それを危惧しているのだ。

  大丈夫。
  彼を犯罪者にする気はないから。


そう、彼を犯罪者にしてはいけない。
けれどわたしには、そうしてしまう可能性が充分にある…。

この時のSさんとのやり取りで、前のエントリーの様なことを考える事が出来た。
やはりSさんは、わたしにとって大事な人である事に、変わりは無い。
わたしの思考に、新しいアプローチ法を教えてくれる人として…。



レッテル

2008/03/29(土) 14:58:03
母親は常々、わたしに『女の子らしくしなさい』と言っていた。
近所の少年たちと、野山を駆け巡る山猿の様なわたしを嘆き、野球や空手を習いたがるわたしを嘆き、女の子らしい習い事をさせようと、躍起になっていた。

それが、初潮を迎えて以降、変化した。

わたしは、髪の毛に癖がある。
長さによっては、寝癖にしか見えないはね方をする為、朝、鏡の前で母親のドライヤーを拝借して苦心していると、飛んで来て叱責される。
『たかが学校に行くのに、何をめかしこんでるの!
 そんなに男の目が気になる訳?』
わたしが鏡の前に立つ事を、母親は、極端に嫌がった。

そのくせ、『女の子なんだから』という理由で、家事を手伝わせる。
母親は、完璧主義者でもあった。
食器洗いや部屋の掃除を言いつけられ、それを遂行しても、どこか一箇所でも完璧に出来ていなかったら、何度でもやり直しをさせられた。

そのやり方は、狂的だった。
夕食後の食器洗いを言い付けられる。
洗っただけだと、不合格だ。
きちんと拭いて、食器を片付けていなければならない。
今度は、食器を拭いて片付ける。
それでも不合格だ。
ガスコンロに残った鍋を洗っていないからだ。
次は、鍋も洗って片付ける。
また不合格。
ガスコンロを磨いていないからだ。
その次は、流し台に飛んだ水滴を拭いていないから不合格。
その次は、中身の残った鍋を放置していたから不合格。
永遠に合格点は、出ないのだ。
しかも、この手順を前もって教えられている訳ではない。
母親がやっている事を見ていれば、きちんと出来て当然なのに、それが出来ないからと言って叱責される。
洗い方が悪くて、汚れの残った食器など見つかろうものなら、とんでもない事になった。
食器棚の中の全ての食器を出して、綺麗に洗い直しをさせられていた。

『完璧でないのは、何もしていないのと同じ。』

それが母親の言い分で、何度やらせても完璧に出来ていないという理由で、わたしは『何をやらせても出来ない駄目な子』と言われ続けた。

ここに更に、わたしの先天的な障害が絡んでくる。
わたしの障害は、興味の持てない事はとことん出来ない、というものだ。
手順を覚えることすら出来ない。
その代わり、興味のある事ならば、1回見ただけで手順などを全て記憶する事が出来る。
凄まじい集中力を見せて、何時間でも没頭していられる。
その能力差はあまりにも極端で、周囲には、故意にやっているとしか思われないのだ。
わたしの場合、家事に対して興味を持てない事は、非常に不運だったとしか言いようが無い。

女らしく家事を完璧にこなすことは出来ないくせに、見た目ばかりは一人前に気にする、男好き…。

それが、中学・高校時代のわたしに母親が貼った、わたしのレッテルだった。



蹂躙されて

2008/03/29(土) 15:55:40
彼は、わたしを完全にモノ扱いしている。
わたしには、それが心地いい。
けれどSさんには、わたしが尊厳を踏み躙られて平然としている様に見え、歯痒いのだろう。

  お前、どうしたんだ?
  自尊心はどこに行ったんだ?


Sさんは、そう言って苛立つ。
けれどもわたしには、そもそも自尊心というものが、もとから無いのだ。



高校時代、将来の進路を決める時期に入った。

わたしは、絵を描く事が好きだった。
漠然と、そういう方面での進路を希望していた。

当然、母親は反対する。
その進路を諦めさせる為に、母親のとった手段は、非道いものだった。

彼女は、わたしの絵を批評し、徹底的に貶めたのだ。

『ここがこういう風なのは、才能が無い証拠。』
『ここに、あんたの性格の悪さが滲み出ている。
 こんな絵、誰も見たがらないよ。』
『あ、これ、生きてる人間?
 死体かと思った。表現力ないねえ。』

わたしにとって絵とは、自分の精神世界を、何とか形あるものに表現しようとするものだった。
それを貶められることは、わたし自身を貶められる事と等しく、わたしの精神性を徹底的に否定されるのと等しく、自尊心などズタズタになった。

子どもの頃から絵は描いていたから、それまでにも母親の批評を受けてはいた。
『変な絵。』
程度の事は、言われていた。
けれども、わたしを撃沈させるという目的の為に下される批評は、それまでとは比較にならぬ凄まじい悪意を含んでいた。

最終的に、わたしは芸術方面の進路を諦めた。
そして、県外への進学を強く希望する様になった。
このまま母親と一緒に暮らしていたら、わたしはいつか、この女を殺してしまう。
そう思ったからだった。



この時期以降、わたしは、絵を全く描けなくなった。


レッドゾーン

2008/03/29(土) 22:03:05
彼は、わたしを完全にモノ扱いしている。
わたしには、それが本当に心地いい。

以前、「初めてのアナル」で『わたしは車か。』と書いたら、それを読んだのだろう、彼からのメールに、こんな事が書かれていた。

  俺たちは、初心者ドライバーと新車だ。
  この間、慣らし運転がやっと終わった。
  これからは、レッドゾーンまで回せるな。
  愉しみだ。


わたしが新車…。
意外だった。
結婚していて歳をとっていて、スタイルも醜いわたしを、新車とは…。

  わたしは一体、どんな車ですか?

訊いてみた。
返事は、こうだった。

  新車といっても、エンジンだけだ。
  真空管のラジオがついた、
  ヴィンテージ2シーターのアメ車だな。
  この車、性能以上にやたらと加速したがる。
  制動が弱いし、サスは硬くてギシギシいってる。
  だから今、俺の癖を叩き込んでるところだ。
  俺が欲しいのは、スピードだけじゃないからな。
  この車で一番気に入ってるのは、ラジオだ。
  感度もいいし、最高の音を出すから、
  俺は気持ちよくドライブを続けられる。


わたしは、声を上げて笑った。
なんて上手いこと表現するのだろう。

わたしは、早く徹底的に壊して欲しくて、ウズウズしている。
責め立てられる事を悦び、もっと、もっとと哀願する。
そのくせ身体は硬くて、彼に柔軟運動を心掛ける様に言われている。
スタイルは大柄で無骨で大雑把、燃費も悪い。
そして彼は、わたしの啼く声を、とても悦ぶ。
突き入れられて漏らす喘ぎ声も、打たれて上げる悲鳴も、お仕置きでの喚き声すらも…。


もうすぐ…彼に逢える。
彼は、どんな事をして、わたしをレッドゾーンに叩き込むのだろう…。
怖い。
愉しみ。
怖い。
嬉しい。

早く、逢いたい…。