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2008/03/30(日) 23:22:58
Tさん、大好き…。
激しく突き上げられている時も、ゆっくり抱き合って寛いでいる時も、わたしの口から、自然に言葉が零れ落ちる。
うん。
彼は、小さな頷きを返す。
何度目かの時に、その声に、彼らしからぬ戸惑いを感じて、わたしは訊ねる。
困ってるの…?
俺は、愛とか恋とかよく解らんから…。
そう言われると、どうしていいのか判らん。
彼の、大きな掌が、わたしの頬を包む。
お前の事は、凄く大切に思っているんだが…。
愛だのとは違う気がするから。
彼の手に、自分の手を重ねる。
どうもしなくていいよ。
わたしも、愛というものが何なのか、すっかり見失っている状態だ。
そして今、欲しているのは、愛ではない。
自分が、誰かから必要とされているという実感。
わたしはまだ、存在価値があるという実感…。
あなたが必要。
あなたに大事にされていて、嬉しい。
その想いを伝えようとすると、『大好き』という言葉になってしまうだけの事…。
わたしが大事にされているのは、
感じているから。
そうか。
Tさん、大好き。
うん。
この時の『うん』には、戸惑いも迷いも、感じられなかった。