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壊れる

2010/01/23(土) 04:32:59
メッセンジャーを立ち上げると、案の定、Sが居た。

  こんばんは。

  おー、さっきはどもw
  すっげー無愛想だから、
  電話番号間違えたかと思ったwww


  わたし、電話は嫌いだって
  言ってなかったっけ?


  そだっけ?

  うん、だから、電話はしないで欲しい。
  ほんと苦手なの。


  そかそかwww
  起こしちまってごめんな。
  寝るんじゃなかったのか?


  いや、洗濯物干さないといけなかったし、
  もうちょっとなら大丈夫。


そこでわたしは、洗濯物を干しに行く。
手を動かしながら、どういう風に話を切り出せば良いだろうか…と、考えた。
数分後、PCの前に戻る。

  そういやさ、AとBが別れたぞwww

  あれ?いなくなった?www

  ああ、洗濯物か。

会話を再開した時、Sが、わたしとの会話の内容を殆ど覚えていない事が判り、この人にとって、他人の相談に乗るという行為の意味は何なんだろう…と、考えてしまう。

  あの二人、別れたの?
  Aさんから?
  Bくんから?


  Aから言い出したらしいw

  そっか、それは良かった。
  じゃ、Aさんは元気なんだね?


  おー、元気元気w
  Bの事、色々と言ってたぞwww


わたしが心配したのは、Aさんが落ち込んでいないか…という事で、Bには、ゲーム中やメッセでの会話であまりいい印象を持っていなかったので、 Bの話はどうでも良かった。

  Bの奴、別れ話が終わった直後に、
  最後にもう一発ヤらせてって
  言ったらしいwwwww


ああ…そうだ。
わたしは、Sとの会話で、頻繁に他者の陰口が出てくるのにもウンザリしていたんだった…と、思い出す。

  ふうん。
  わたしは、Aさんが元気なんだったらそれでいい。
  しかしSさんも、相変わらずの事情通ね。
  Aさんの相談に乗ってあげてたの?


  そうw
  Bの方は、もう俺の顔も見たくないって
  怒り狂ってるらしいwww


  …なんで?

  俺が散々説教してやったからだろw

わたしは、眉を顰めた。

  …Aさんに話を聞いて、その内容で、Bに説教した訳?
  そりゃBも怒るでしょ。
  何でお前が出て来るんだってなモンだよ。


  だってお前、友達がひどい目に
  遭わされてんのに、黙ってらんねーよ。


糸口が、見付かった様な気がした。

  それって、Aさんに、言ってやってくれって
  頼まれたの?


  いや?
  俺の個人的判断。


  …Sさんさ…。
  なんで、Sさんには関係ない所で
  揉めている人の間に、わざわざ入っていくの…?
  わたしは、それがいつも不思議でならなかった。
  その結果、揉め事が大きくなった事も、
  一度や二度で、済まないじゃないの。


  そりゃお前、友達なら当然だろ?
  黙って見てらんねーよ。
  それに、俺に頼って来る連中も居るしさ。


  頼られるのは、口出しをするからでしょ。
  味方して貰えると思えば、そりゃ頼るでしょうよ。
  わたしが思うのはね。
  Sさんは、人の相談に乗ってやってる自分、
  揉め事の仲介に尽力する自分が、
  好きなだけなんじゃないかと。
  だから、わたしの相談してた事は、
  全然覚えてないんだよ。
  その立場に酔ってるだけだから、
  内容なんてどうでもいいんだよね。


  …ふむ。
  そういう面は、あるかも知れんね。


  そういうの、もうやめた方がいいと思う。
  自分の再確認の為に、他人の事を利用するのは、
  その人にとても失礼だと思うんだけど。


  …ふむ。
  やっぱりお前と話すと、考えさせられるよ。


…本当に、考えてるの?
そう言いそうになる。
「叱ってくれるのはお前だけ」「考えさせられる」。
そう言っていた件で、その後、言動を改めてくれた事は、ひとつも無いではないか。
わたしにはそれが、親友ゴッコを楽しんでいるようにしか、感じられない。
わたしの抱く不快感を、軽減しようとは、してくれないのだ…。

もう駄目だ。
この人には、わたしの言葉が通じない…。

そう思いながら、他愛も無い会話を続ける。
そんな中で、Sから投げられた言葉に、わたしは愕然とした。

  お前さー。
  彼氏と付き合う様になって、
  どんどん自分の事を他人の事みたいに
  話す様になってってるぞ。
  大丈夫かよ?
  何か、おかしいぞ。


他人事の様に…。
これは、わたしの感情の振幅が限界を越えて、これ以上感情を動かすまいとしている時の、独特の状態だ。
わたしは、Sとの会話で、そこまでする様になってしまっていたのか…。
Sのこの言葉でわたしは、自分がSに対して完全に心を閉ざした事に、気付かされた。

  おかしくない。大丈夫。
  心配しないで。
  わたしの事はもう、心配しないで。
  なんとか上手くやっていくから。


  そんな訳いくかよ。
  友達の様子が何かおかしいのに、
  黙って放っとくなんて、出来ねえよ。


そんな格好いい事言っても、わたしが死にたいなどと言い出したら、とっととケツまくって逃げるくせに…。
苦笑しながら、会話を続ける。

  その「友達」ってのも、何かね…。
  Sさんって、二言目には、友達だからって言うじゃない。
  今までの、わたしの周囲では、「友達だから」とか
  言う奴ほど、信用ならない奴は居なかったから、
  やたら友達友達言われると、どうも胡散臭いのよね。


  だってお前…。

それに答えたSの言葉は、とても衝撃的だった。

  お前は友達なんだって言い聞かせないと、
  俺は、お前を、抱いちまってた…。


絶句した後、わたしは、爆笑した。

駄目だ、この人。
何を言っても、行き着く所は自己陶酔だ。
もう、付き合っていられない。
自分を愛し、自分に酔う為に、わたしを利用されるなんて、冗談じゃない。

嫌いになりたくなかったのに。
軽蔑したくなかったのに。

Sを嫌悪し、そしてそんな自分を、憎悪する…。

そうしてわたしは、またしても己のコントロールを失い、崩壊し始めた……。







コメント

こんばんは。

お久しぶりです。
以前からsさんの記事を読むたびに
「w」の多さがとても気になってました。

チャットでもメッセンジャーでも、
「w」を多用する人は苦手だったりします。

どんな会話をしてても
全部が軽く見えてしまう・・・・
私の思い込みなだけかもしれませんが。

顔文字も、「w」も限度があると思います。

まゆ。さんへ

お久しぶりです。

そうですね…
Sの場合は、会話のほぼ全てに「w」が付いていたと言っても、過言ではない程でした。
携帯メールの場合だと、「w」の代わりに「(笑)」が付いていて…
そうやって、何を言っても「軽い気持ちで何も考えずに言った」という事を、
強調していたのだろうか…とも思います。

けれども…わたしも、絵文字などはとても苦手な方ですので、
あまりにも「w」が多いと、段々バカにされている様な気になって、
苛々したりしていましたね…。

こうして、Sの事を急に詳しく書き始めたのには、訳があって…
そこに辿り着くまで、あと少しです。
読んで下さっている方にも、あまり愉快な内容ではないと思いますが、
もう暫くお付き合いくださいませ。

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