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2008/02/01(金) 20:01:35
今日、避妊リングを入れに行った。
彼に携帯メールでそれを報告したら、彼から返事が来た。
お前は玩具になったんだな。
そうか…。
わたしは、まだチャンスが残っているにも関わらず、子どもを産む事を、自分の意思で拒否し、その為の処置を受けた。
これはわたしが、これからは彼の玩具に徹すると覚悟したことの表れでもある。
夫との間で子どもが出来ず、離婚寸前、今後も子どもを産んで育てる気はないし…という程度の気持ちで受けた処置だった。独身の頃の様に、今月は大丈夫だろうか…という思いを毎月するのは煩わしいから。
けれど、「玩具になった」という彼の言葉は、なんだか自分が重大な選択をした様な、そんな気持ちにさせられた。
一瞬だけ、この選択は正しかったのだろうか…という不安を覚えた。
2008/02/03(日) 19:08:11
わたしの心と身体は、別々のものに支配されている。
身体は、彼に。
わたしを縛り、鞭打ち、責めを与える。
これがわたしの中の悦楽に火を付ける。
彼は、女性に対してこうしたかったという願望を、わたしの身体に施し、わたしはそれを悦び、濡れて、彼を受け入れる。
お前は最高のエロ女だ
彼は言う。
身体の相性は、今までの男性経験から考えても最高であると言える。
けれども、私の心を支配しているのは、Sさんだ。
わたしの中の被虐趣味を引き出した人。
わたしはSさんに抱かれたいと思ったけれど、Sさんは、そんなわたしの気持ちを知りながらも、わたしを抱くことを拒んだ。
Sさんにとって、今わたしを抱いてしまうことは、自分の中で定めた何かに敗北することを意味するらしい。
それが何なのかは、わたしには解らない。
お前を俺の道具にする気は無い
Sさんは言う。
わたしは、道具にされても構わないし、寧ろ道具にされたいと思っているのに…。
けれど、お前の事は抱きたいと思ってる
いつかきっと抱くだろうと思う
Sさんは、元々は何でも話せる男友達で、夫との離婚のゴタゴタの相談に乗ってくれたり、それで不安定になるわたしの精神状態を支えてくれたりした人で、今、わたしに彼がいる事も知っている。
それでも、こう言ってくれるのが、わたしにはとても嬉しい。
Sさんに、心だけでなく身体も支配される日が来るのを、わたしは待ち望んでいる。
時々、わたしは考える。
わたしは、ご主人様を探して彷徨している野良犬なのではなく、ちょっと被虐趣味の入った、ただの淫乱女なのではないか…と。
でも、今は、それでいい。
わたしの生活は、とても心休まる状況であるとは言えない。
そんな中でも、しっかりと顔を上げて生きていこうと思えるのは、彼とSさん、両方が存在しているお陰なのは、間違いないのだから…。
2008/02/12(火) 23:31:14
彼とわたしの関係は、不思議だ。
主従関係ではない。
主導権は彼にあるけれども、わたしが彼に敬語を使うのは、メールの中か彼に命じられた時だけだ。
彼がわたしを導いている、とも思わない。
彼は、彼のこれまで秘めてきた欲求を、わたしを使って発散しているだけで、それによって加えられる虐待を、わたしが悦んでいるだけのこと。
その虐待にしても、身体や精神を壊されるほどのものは、受けていない。
彼に今まで、奴隷を調教した経験がない、というのも、大きいだろう。
そして勿論、私も調教を受けたことがない。
二人にとっては何もかもが手探りという状態だ。
変わらないのは、加虐者が彼、被虐者がわたしという構図だけ。
彼はわたしを『奴隷』とは呼ばない。
『玩具』と呼ぶ。
わたしも彼を『ご主人様』とは呼ばない。
そう呼べと言われた呼び名を呼ぶ。
この関係が、これから変わっていくのか。
変わるとすれば、どういう風に変わるのか。
それが何となく楽しみだ。
2008/02/13(水) 00:08:41
わたしの願望の中に、緊縛されたい、というのがある。
けれどもわたしの彼には、そんな経験がない。
そこで、このDVDを一緒に見る事にした。
プロ緊縛師の乱田舞が教授する、緊縛の基本的なマニュアルである。
緊縛というのは、もともとは罪人を拘束・拷問するためのものだけに、一歩使い方を誤ると、大変なことになるのだろう。基本的なテクニックに加え、縛られる人に考慮することを、何度も念押ししていた。
生半可な遊びの気持ちでやると、それだけ危険という事だ、と、ちょっと身の引き締まる思いがした。
最後の方に、乱田舞のデモンストレーションが収録されていた。
緊縛というものが、ひとつのエンターテイメントとして評価される理由が、理解できた気がした。
縛られている自分を写真に残したい、と思った。
自分の痴態を記録したいなどと考えたのは、初めてだ。
彼も、記録していきたいと考えたらしく、初級編で観た縛りをわたしに施しながら、写真を撮っていた。
この写真は、そのうちに公開したいと考えている。
初級編では、7mの縄を1本使ったものが紹介されていて、複雑な発展形は中級編以降で説明する様だ。
取り敢えず中級編は、近いうちに手に入れたい。
こういうのを観ていると、自分が縛られるだけでなく、誰かを縛りたくなる。
彼にそう言ったら
俺は絶対に縛らせねえからな!と言われてしまった。
マゾヒストっぽいところが欠片もない彼には、たとえ冗談でも耐え難いことなのだろうw
どうしても「縛りたい」という欲求がわたしの中で抑えられなくなった時…それはその時に、考えようと思う。
2008/02/13(水) 21:37:32
5回目の彼との逢瀬にて。
一緒にお風呂に入ろうと言われた。
それまで私たちは、双方が家を出る直前に入浴を済ませてくる事にしていて、行為の後もそのまま帰っていた為、お風呂というのは未経験だった。
彼の要求は、わたしを縛ったまま入浴させたいというもの。
後ろ手に縛られた状態で、浴室へ。
たっぷり石鹸をつけた手で、全身を撫で回される。
後ろから抱きすくめられ、優しく乳房を揉まれると、吐息が漏れて思わず彼に寄りかかってしまう。
玩具の手入れをしてるって感じでいいなぁ
と、彼は楽しそうだった。
洗い終わって、湯船へ。
縛られたままの私がバランスを失わない様、わたしも充分に温まれる様、気を遣ってくれる彼。
その目つきが、ふっと変わった。
次の瞬間、髪を鷲掴みにされ、湯船に顔を突っ込まれた。
咄嗟に息を止め、湯が気管に入らない様にする。
ガバッと頭を上げられた。
咳き込みまではしないまでも、激しく息をして呼吸を整えようとする。
顔が濡れているのを拭きたいが、手は拘束されているし、顔を左右に振ろうにも、彼が髪をがっちり掴んでいるので動けない。
すぐに再び、湯に突っ込まれた。
彼の腕に力が入ったのを感じた瞬間、出来るだけ息を吸い込んだ。
そんな事を何度か繰り返した。
髪を掴んでいた手を離し、
大丈夫か?
と薄く微笑んで言う彼。
大丈夫…
すると、湯船の中で腰を浮かし、水面にペニスを出した。
しゃぶれ
銜えてしゃぶり始める。
彼の手が、わたしの髪を撫でる。
頭を触られながらフェラチオをするのは、大好きだ。
口の中で、彼のものが怒張する様を味わっているのは、もっと好きだ。
そうしてうっとりしていた時、再び突然、湯に頭を押し込まれた。
これは予想外だった。
口に湯が入るし、呼吸も整えていない。
それでも、限界が来る前に、彼は私の頭を解放した。
咳き込むわたしを抱き締めて、彼が言った。
これがやりたかったから、風呂に誘ったんだ。
お風呂から上がると、わたしの身体をバスタオルで包み、丁寧に拭いてくれた。
そして最後に、縛めを解かれた。
顔を突っ込んでいる時に、縛られたお前の手が
何か掴もうとするみたいに動くのが…
なんとも言えなかった…
わたしを抱き寄せて、そう囁く彼。
わたしは、その時の彼の顔を見たかった、と思った。
そんな時のわたしの反応を見る彼は、きっと冷徹な観察者の目をしていたことだろう。
その冷たさが、わたしの身体の芯を熱くする。
次は、もっと息が苦しくなるまで…
限界を迎えてもがいてしまうまで…
そして、暴れるわたしを容赦なく押えつけて欲しい…
そう思った私だった。
2008/02/17(日) 03:02:33
彼は、わたしを、逝かせて逝かせて狂わせたい人。
だから彼は、まだ一度も、わたしの目の前で逝っていない。
自分が逝くことをそっちのけにして、ひたすらわたしを責め立てる事に専念し、やがてわたしの体力が尽きてしまう…
わたしが力尽きてもお構いなしに、自分が逝くまで責め続ける…
そうしてくれて構わないのに、むしろそうして欲しいのに、まだ、そういう人ではない。
彼の汗、彼の唾液、彼の精液…
そのすべてを得るまでは、彼の玩具になり切れていない。
そう感じてしまう。
淋しくなる。
次は…次こそは…
彼に、わたしの中で逝ってほしい。
どんな事をしてもいいから。
それが今のわたしの、一番の願い。
2008/02/17(日) 04:34:29
あなたの為に生きているんじゃない。
Sさんの為に、生き続けようとしているんだ。
彼ではない別の人に言い放ちたくて
けれど言う訳にはいかなくて
必死で飲み込んだ言葉。
2008/02/18(月) 04:24:54
避妊リングを入れてからこっち、身体がおかしい。
医師には、生理痛がきつくなるかも知れないと聞いてはいた。
けれどこの痛みは、きつくなるなんてレベルを超えている。
時々、子宮に疼痛が走る。
呻き声が出て、蹲ってしまう程の痛み。
周期も不順になった。
これは、リングを入れる前から出た症状なので、リングの所為ばかりとは言い難い。
5年もセックスレスだったところに、突然執拗に責め立てる男性器が出現して、わたしの身体の牝な部分が、大混乱しているのかも知れない。
月に何度も訪れる、招かれざる客…。
逢瀬当日の朝、生理が来た。
彼にメールする。
彼は、血を見るのは嫌だと言っていたから…
(その言葉に、何故かわたしは少し落胆したのだけれど)
おまえに突っ込んだら、俺のチンポが血に染まるのか…
今日は逢うのをやめておこう。
おまえ風邪もひいてる事だし、ゆっくり休め。
体調万全なおまえで逝きたい。
そう返事が来て、逢瀬は流れた。
子を産む道具になれなくて…
ならばいっそ、性処理玩具になってしまえと考えて、今の状態になったのに、玩具としても、この有様…
自分の使えなさが、情けない。
2008/02/19(火) 01:17:51
そもそも、わたしの事を『奴隷』と呼び始めたのは、Sさんだった。
とあるゲームを通じて知り合い、メッセで会話する様になった人たちの中に、Sさんが居た。
色んな会話をしている内に、離婚に関する事などで相談に乗って貰う様になっていた。
包容力を感じる人だった。
わたしの心を蝕んでいる闇を、理解してくれる人だった。
そんな会話の中、投げかけられる際どい言葉は、遊びなのか本気なのか判断はつかなかったが、わたしは平静を装いつつも動揺しており、それをSさんに見抜かれていた。
わたしの反応を面白がったSさんは、『お前は俺の奴隷な』などと言う様になった。
Sさんによって、己の中の被虐性を自覚してしまった私には…それが、とても嬉しく感じた。
本気でSさんに支配されたいと、願う様になった。
とても短絡的で愚かな思考だと、我ながら思う。
Sさんは、そんな私を拒まなかった。
実際に会っても、わたしを抱きはしなかったけれど…。
やがて、Sさんが、壊れた。
原因は、わたしにはどうする事も出来ないことだった。
壊れた彼は、わたしや、他の仲間との連絡を絶った。
心配して連絡してみても、拒否される日々が続いた。
そして…その頃にはSさんを完全に頼りにしていた私も…連鎖的に壊れてしまった。
もう、何もかも、どうでもいい、と思った。
わたしを支配してくれる人が欲しかった。
それがほんの一瞬の関係でも、構わなかった。
だから、出会い系サイトに登録してみたのだ。
そこで彼を見つけた。
SM系ではないサイトの中で、彼の『私に支配されたいメスを探している』というプロフィールは異色で、わたしの興味を強く惹いた。
思い切ってメッセージを送ってみた。
その結果は、ここにある通り…彼とは何度も逢瀬を重ねる間柄となっている。
Sさんが再び、メッセに登場する様になった。
久しぶりに会話をしたら、わたしの変化に気付かれ、…わたしは思わず、彼の存在を白状してしまった。
まあお前がそれで安定して元気なら、
それはそれでいいんじゃないか?
軽蔑しない?
する訳ないだろ。
わたしは、安心した。
その日の深夜。
携帯メールを受信した。
Sさんからだった。
これからは、彼との事は逐一俺に報告しろ。
いいな。
驚いた。
一体どうしたのだ?と返信した。
どこで誰と何をしようが
お前は俺の奴隷なんだよ。
呆然とした。
身体と心が、引き裂かれた瞬間だった。
2008/02/19(火) 23:31:57
ある人に言われた。
わたしは、客観的過ぎるらしい。
自分を含む周囲の状況を、あまりにも客観的に分析し過ぎている。
説明する時も、他人事の様に話す。
そこに自分の感情を介在させず、何かを感じていても、表現する事なく抑圧してしまう。
どうして?と問われる。
無意味だから、としか答えられない。
感情を爆発させて事態が好転するのなら、いくらでも怒り狂うし、泣き喚く。
けれど、覆水盆に返らず。
事態が悪化する事はあっても、好転する事は、決して無いのだ。
しかし、そうやって抑圧された感情は、決してわたしの中から消える事は無い。
噴出孔を求めて体内で燃え燻り、わたしの身体を、精神を、破壊し蝕んでいるのだ。
胃が痛む。
食欲が失せる。
眠れなくなる…。
そんな現状の中、彼と過ごす時間は唯一、わたしが感情のままに振る舞う事を許された時間。
それも、今まで我知らず抑圧してきた性癖までもありのままに解放し、悲鳴を上げ、喘ぎ、悶え、狂乱してしまっても良い時間。
彼は、そんな獣の様な私を蔑まない。
それどころか、わたしが狂えば狂う程、悦んでくれさえするのだ。
彼との、嵐の様な行為の後。
それまで体内でうねっていた感情の泥流が、何処かへ流れ去っている事に気付く。
とても静かで暖かな、満たされた気持ちになっている。
満足すると、いい顔で笑うんだな。
そう言う彼も、とても優しく微笑んでいる。
わたしの中で、彼の存在は、どんどん大きく、かけがえのないものになっていっている…。
2008/02/21(木) 20:15:37
さて、聞かせてもらおうか。
まずは出会いからだ。
久しぶりにメッセでSさんに会った時、そう言われた。
本気だったの?
当たり前だろう。
さあ、話せ。
面識のある人とメッセで会話すると、その人の声、口調、表情が、鮮明に思い浮かべられる。
そうなると益々わたしは、Sさんに逆らう事が出来ない…。
彼と出逢った経緯を、簡単に説明する。
なるほど。
それで、イッたか?
え…
答えろ。イッたのか?
…イきました。
何故わたしは、馬鹿正直に答えているのだろう…。
そんな疑問が胸を過ぎる。
何回イッたんだ?
そんなの…数えてないよ。
つまり数え切れないほどイッたんだな?w
…そういう事かも…。
どういう風にされて、イッたんだ?
そ…そんな事まで言うの?
言いたくないなら別にいいが。
突き放されると、縋り付きたくなってしまう。
そんな程度でお前はイクのか。チョロイなw
頭の中が、ぐちゃぐちゃになる。
Sさんが相手なら、もっと凄い事になるのだろうか…。
淫らな妄想が、とまらなくなる。
キーボードを打つ手が、震えている。
Sさんに、会いたいよ…。
そうか。残念だな。俺にはまだその気はない。
もう暫くは彼とやっておけ。
身体は、彼の与えてくれた快楽を覚えている。
けれども言葉を交わすと、Sさんに惹かれている自分が、抑制できなくなっていく。
心が、軋む。
会う気が無いのなら、何故、わたしの妄想を助長させる様なことを言うのだろう…?
Sさんが、わからない。
どうしてこんな事するの?
俺にこうやって報告するのは、M心が疼くだろう?
感じてるだろう?
全身が…ぞくぞくした。
2008/02/26(火) 00:15:59
いつもの通り、車で待ち合わせ場所に向かう。
家を出る前にメールを打つと、到着30分前くらいにもう一度メールする様に返信が来た。
待ち合わせ場所で「今着いた」とメールすると、すぐに彼が助手席の窓を叩く。
今日は早かったね。
うん、30分前のメール貰ったからな。
彼が車に乗り込む。
買い物は?
もう済ませた。
俺も。じゃ、行こうか。
いつものラブホテルに向かって、車を走らせる。
車中では、近況報告や、他愛もない雑談で時を過ごす。
そうしていると彼は、明るくて気さくで、時々ふと「可愛い…」と思わせられる事もある、年下の男の子だ。
(男の子…という年齢でもないのだけれど)
ホテルの部屋に入ると、一息つく間も持たずに、わたしは彼に抱き付く。
彼が抱き返してくれて、わたしたちは立ったままでキスをする。
彼の手が、わたしの全身を這い回る。
それだけで、わたしの身体の奥底に火が点り、濡れてしまう…。
ふっと、彼がわたしから離れた。
さあ…始めるか。
そう言って彼は、ロープを取り出した。
2008/02/26(火) 13:53:26
昼間、職場で仕事をしている時、
彼との情事の余韻に浸ってしまうことがある。
下腹部に、甘くて鈍い感触が走る。
すぐにでも彼が欲しくなる。
そういう時に思い出すのは、
わたしの中を掻き回す彼のペニスの感触ではなく
縛られる時に身体に食い込む縄の感触でもなく
彼との、口づけの感触…。
柔らかい唇と、絡み付く舌の、
陶然としてしまうほどの優しさと温かさ…
2008/02/26(火) 23:29:18
彼の使う縄は、生成り色の綿ロープ。
手を後ろで組んで。
彼の声のトーンが低くなる。
責めモードにシフトチェンジした証だ。
わたしは腕を後ろに回し、其々の掌を肘に当てる。
違う。
そうじゃない。
手を伸ばした状態で掌を組まされ、手首を縛られる。
わたしの正面に彼が立った。
わたしは、彼の目を見つめる。
冷静な目をしていた。
彼が顔を近付けてくる。
わたしは、目を閉じる。
すると、彼はわたしの鼻の頭をペロっと舐めた。
驚いて目を開けると、彼が悪戯っぽく笑った。
わたしもつられて微笑んだ。
アイマスクで視界を奪われる。
わたしは、耳に意識を集中する。
彼の動きを、聞こうとする。
彼は、わたしの周囲をゆっくり移動している様だ。
もう荒くなっている自分の呼吸音を、邪魔に感じる。
時々、彼の指先がわたしの身体に触れる。
その度に、身体がビクンと跳ね上がる。
背後から急に抱き締められ、乳房を揉みしだかれ、首筋に口づけされ…そのまま彼に体重を預けようとすると、すっと身体を離される…そんな事を繰り返す。
やがて下半身を、ガーターベルトとストッキングだけにされる。
けれど彼は、下半身にはあまり興味を示さない。
カットソーとキャミソールを捲り上げてブラをずらし…乳房を鷲掴みにされた。
噛み付く様に口をつけ、乳首を舌で転がされる。
思わず仰け反って、声を上げてしまう。
今まで乳房で感じた事はないのに…彼に触られると、快感が下半身から力を奪い、座り込みそうになる。
ちゃんと立て。
彼が遊び足りないと、冷たくそう言われるのだけど、その日は違った。
ベッドへ行こうか。
耳元で囁くと、彼の腕がわたしの身体を誘導し、そっと仰向けに寝かされた。
そして遠ざかる彼の気配。
腕の自由と視界を奪われたままのわたしは、弾む息を整えながら、じっと彼を待っているしかない…。
2008/02/27(水) 13:07:30
某SNSで、Sさんの日記を見た。
そこには、わたし以外の女性と会った等という話題が書かれている。
それを読んでわたしの心は、ギリギリと音を立てて軋む…。
誰とも会いたくねえ。
今はまだ面倒くせえ。
そう言っていた。
その言葉通り、わたしとは中々会おうとしてくれないのに、他の人とは会っているのか…。
そう思うと、悲しい。
Sさんの事だから、他の女性とは本当にただ会って、食事やカラオケを楽しんでいるだけなのだろう。
それが判っているのに、悲しさや淋しさが先に立つ。
彼との逢瀬を重ねて、心もかなり彼に傾いていると感じていた矢先だった。
このままSさんへの執着を忘れられれば…と、思っていたのに、そう簡単には事が運ばないらしい。
どうしてわたしとは会ってくれないの?
他の人とは会ってるのに。
言ってしまいたい。
でも、言えない…。
わたしはSさんにとって、ただの友達な筈だから。
少し変わり者の女友達。
そういう位置づけだと思うから…。
嫉妬に駆られた言葉など、Sさんにぶつけられる筈もない。
わたしの心と身体は、引き裂かれたまま……
2008/02/28(木) 14:26:15
壊されたい
完膚なきまでに壊されたい
狂いたい
何も感じないほど狂いたい
こんな事ばかり考えているわたしは
もうとっくに狂っているのかも知れない