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普通…?

2010/01/21(木) 06:49:37
わたしは、彼の部屋で、ベッドに横になって眠っていた。
仕事に行っていた彼が帰宅したのにも気付かず、ぐっすりと眠っていた。

顔の前の空気が、大きく動く。
鼻腔に、お湯の匂いと石鹸の香りが、流れ込んで来る。

彼が帰宅して、入浴も済ませたのだな…ということを、
言語化出来ぬほど漠然としたイメージで認識したその瞬間、
髪の毛を鷲掴みにされ、口に何かが捻じ込まれる。

この時、咄嗟に防衛しようとして、
逃げようとしたり口をぎゅっと閉じたりしないのは、
そこが、彼の部屋で、漂う香りが、
彼の愛用する石鹸の香りだからだろうか。

口に入れられたものを舌と唇で探り、
それが彼のペニスである事を知る。

身体を少し起こし、口での愛撫を続ける。

目を開けて視線を上げると、
髪の毛からまだ水滴を滴らせた彼が、
無表情でわたしを見下ろしている。

  …おあよ。おはえりなはい。

ペニスを含んだまま、モゴモゴと言うと、
彼は、口元をちょっと歪めて微かに笑う。

わたしは、フェラチオに没頭する。
わたしの意識が、段々覚醒していくのと比例する様に、
彼自身が、硬く、太く、熱く、漲り始める。
それでもわたしは、しゃぶるのをやめない。
彼に教えられたやり方を駆使して、
愛撫し続ける。

彼の手が再び、わたしの髪を掴む。
引っ張られ、じゅぽんっという音と共に、ペニスが引き抜かれる。
わたしに挿れたくなったのだ。
素早く、ジャージのズボンとパンティを脱ぎながら、
床に仰向けになる。

フェラチオをしている間に、わたしの陰部は
すっかり濡れそぼっている。
彼が、突き立てる。
めりめりと音を立てそうな感触に、仰け反る。
一番奥に到達した瞬間、わたしの全身が、痙攣する。

そこからは、最早拷問と言っても良い。
わたしが何度達しても、彼の抽送は、とまらない。

  声がでけえぞ。
  隣に聞こえる。


低く濁った声で囁かれ、はっと一瞬だけ意識が固形化するが、
またすぐに、どろどろと崩れ、蕩けてしまう…。

  あ…あぁ…もう駄目…逝く…逝く…っ
  お…っお願い、もう…もう…あう…んっ…


どれだけ懇願しても、彼はやめない。
わたしは、待つしかない。
彼が、逝く気になるか、責めるのに飽きるかを…。

終わりも、唐突にやってくる。
勢い良く彼が身体を起こし、
ペニスも、湿った音を立てて引き抜かれる。

  せっかく風呂入ったのに、
  お前のマン汁で汚れちまったよ。


呟きながら浴室に向かう彼の背中は、
ぼんやりと霞んで見える。
責めが終わった安堵で弛緩したわたしは、
動く事も出来ずに、そのまま再びうとうとする。
シャワーを済ませた彼に、「どけ」と蹴られるまで……。


彼とわたしのセックスは、大体いつもこんな調子だ。

デリヘルの仕事を始めるに当たり、フロントの男性が
簡単な手順を説明してくれた。
それをわたしは、復唱したりメモを取ったりしながら、聞く。

  そんなに緊張しなくていいよ。
  彼氏、居るんでしょ。
  いつも彼氏としている事を、すればいいから。

  え…彼と…ですか。

  そう。普通にセックスするだけ。
  勿論、本番は駄目だけど。

  ………。

まさかここで、普通のセックスは判りません、などと言う訳にはいかない。
彼以外の男性とのセックスなど、すっかり遠い過去に成り果てていて、思い出す事も出来ない。
ネットで動画でも観て、勉強するしかあるまい…。

そっと、嘆息する。

わたしのデリヘル生活は、前途多難な幕開けとなった。




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