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2010/01/20(水) 21:31:52
元夫との離婚が成立間近のわたしは、平日なら、とにかくひたすら規則正しく生活し、ダイエットと自炊を心がけ、健康的に暮らす事に、邁進していた。
休日には、彼と逢う。
逢えない時は、静かに読書をしたり、ネットで、ダイエットや料理に関する情報を収集したり、連帯保証人になった場合の身の処し方の情報を収集したりして、過ごした。
Sからは、たまに携帯にメールが入る。
最近、メッセに出て来ないから、
心配している。
元気なのか?
元気だよー。
ひと言だけ返答し、携帯を放り出す。
ある日、たまたま気が向いたので、メッセにサインインしてみた。
すぐにSからメッセージが飛んで来た。
何だよお前、どうしてるんだよ!
心配するだろうが!
たまには出て来いよ!
あー、ごめんごめん。
あれこれ忙しくしててさ。
彼氏には会ってるんだろ?
ま、予定が合えばね。
お前なぁ…。
そんな事っちゃ友達なくすぞ。
わたしは、呆気に取られた。
え…何それ…?
彼氏が出来た途端に、そっちばっかで
友達の事を放ったらかしだろうが。
そんなんじゃ、友達に愛想尽かされるぞ。
や…別に、彼との事ばっかじゃなくて、
今の状況を克服する為の情報収集とか、
いろいろと忙しいんだよ。
でも、空いた時間は彼氏に使ってるんだろうが。
Sが、何を言いたいのか、解らなかった。
日々を忙しく過ごしていて、誰かに話を聞いて欲しい様な精神状態にはならずに暮らしていけているわたしに、何を求めているのだろう…?
あのパーティの仲間は、
お前の友達だろうが。
かけがえのない友達だろうが。
そういう仲間を、大事にしないでどうする。
男が出来たら、もう付き合わないみたいな、
そんな軽い存在じゃないだろう?
わたしは、首を傾げた。
何を、言っているのだろう…?
わたしは、彼らゲーム仲間の事を、そこまでかけがえのない友達だとは、認識していなかった。
ゲームで知り合ったから、ではない。
時間が空いたら、交流するゲーム仲間は他にも居たが、それは、メッセンジャーやスカイプは好きではないというわたしを尊重してくれて、たまにチャットやメールでやり取りをすれば、喜んでくれるしわたしも楽しめる…そういう子ばかりだった。
時間が出来たら、メッセに上がって、
皆で楽しい時間を過ごして元気になれる。
そういう友達が居る事に、感謝しろよ。
彼氏ばっかじゃなくてさ。
ふと、中学高校時代の事を、思い出した。
休み時間、用足しに行くのに、誘い合い、連れ立って教室を出る。
そういう友達は、わたしには居なかった。
声を掛けられても、自分は用がなければ、行かないと返事をする。
トイレに行くにも必ず一緒じゃなければ友達じゃない、などと言う子は、わたしの友達には居なかったし、そういうタイプの子はわたしに近付いて来なかった。
Sの言う事は、用がなくても友達なら一緒にトイレに行ってくれるべき、と言っているのと、変わらない気がした。
わたしの生活リズムが変化した事を理解せず、毎晩メッセで一緒に騒いでくれないならお友達じゃない…なんて言う奴が居るなら、そんなのこっちからお断りだよ…と、思った。
そう言えば、学生時代、「友達じゃないの」と口に出しながら寄って来る子達に限って、影ではわたしの悪口を言ったり、わたしを困らせる様な事ばかりしていたっけ。
あれ以来、わざわざ「友達」と言って来る人間を、わたしは信用しなくなっていたのだった…。
とにかく、今夜はパーティの連中も居るから、
ちゃんと挨拶してきな。
…ん、判った。
この時からわたしは、Sに対する嫌悪を、感じ始めたのではないかと思う。
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