2ntブログ

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二人の支配者

2008/02/03(日) 19:08:11
わたしの心と身体は、別々のものに支配されている。


身体は、彼に。
わたしを縛り、鞭打ち、責めを与える。
これがわたしの中の悦楽に火を付ける。
彼は、女性に対してこうしたかったという願望を、わたしの身体に施し、わたしはそれを悦び、濡れて、彼を受け入れる。

  お前は最高のエロ女だ

彼は言う。
身体の相性は、今までの男性経験から考えても最高であると言える。


けれども、私の心を支配しているのは、Sさんだ。
わたしの中の被虐趣味を引き出した人。
わたしはSさんに抱かれたいと思ったけれど、Sさんは、そんなわたしの気持ちを知りながらも、わたしを抱くことを拒んだ。
Sさんにとって、今わたしを抱いてしまうことは、自分の中で定めた何かに敗北することを意味するらしい。
それが何なのかは、わたしには解らない。

  お前を俺の道具にする気は無い

Sさんは言う。
わたしは、道具にされても構わないし、寧ろ道具にされたいと思っているのに…。

  けれど、お前の事は抱きたいと思ってる
  いつかきっと抱くだろうと思う


Sさんは、元々は何でも話せる男友達で、夫との離婚のゴタゴタの相談に乗ってくれたり、それで不安定になるわたしの精神状態を支えてくれたりした人で、今、わたしに彼がいる事も知っている。
それでも、こう言ってくれるのが、わたしにはとても嬉しい。
Sさんに、心だけでなく身体も支配される日が来るのを、わたしは待ち望んでいる。


時々、わたしは考える。
わたしは、ご主人様を探して彷徨している野良犬なのではなく、ちょっと被虐趣味の入った、ただの淫乱女なのではないか…と。

でも、今は、それでいい。
わたしの生活は、とても心休まる状況であるとは言えない。
そんな中でも、しっかりと顔を上げて生きていこうと思えるのは、彼とSさん、両方が存在しているお陰なのは、間違いないのだから…。


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://shinobu6478.blog.2nt.com/tb.php/5-4ad8f1cc