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初めてのお仕置き...2

2008/03/12(水) 01:00:14
彼が、腰からベルトを引き抜いた。
ズボンを脱ぐ…?
そうではなかった。
彼は、革ベルトでわたしを打とうとしていた。

  ベルトは嫌ッ!!

絶叫しそうになった。


わたしの父親は、わたしを殴る時にベルトを使った。
この人は、何が切っ掛けで怒り出すか判らない人で、さっきまで笑っていたのに、突然鬼の形相でわたしを叩き伏せたりした。
機嫌のいい時は、わたしの良き理解者だっただけに、この豹変と折檻を恐れつつもわたしは、父親と話をしたいといつも考えていて…。
近付いては、何か失敗をして、殴られて…。
そこに、わたしを産んだ人が乱入してきて…。
そして訪れる修羅場…。



彼を、失う…!

幼い頃の記憶に翻弄されていたわたしは、それに思い至り、やっとの思いで絶叫を飲み込んだ。
他人事の様に、身体と感情を切り離し、状況を客観視していたわたしは、この瞬間に霧散した。
真っ先に打たれたのが、どこだったのか…思い出せない。

ビシィッ

悲鳴が漏れる。
バラ鞭など比較にならぬ、本物の痛み。
姿勢が崩れると、髪を掴んで引っ張られる。

  真っ直ぐ立て。

あくまで静かで、調子の変わらない彼の声。
大声で怒鳴りつけていた父親よりも、そんな彼の方が恐ろしい。
彼の暴力行為は、感情の昂ぶりとは無関係のところにある。
それが、骨身に響いてくる。
間違いなく、彼の性癖は歪んでいる。
わたしは何処まで、彼の仕打ちに耐えられるだろうか。
怖い。
彼が、怖い。
でも、彼を失う方が、もっと怖い…。

ビシッ ビシィッ

革ベルトは、わたしの太股と乳房を集中的に打ち据える。
苦痛の悲鳴を上げながら念じる。
耐える、耐える、耐えてみせる…

突然、突き飛ばされた。
後ろのベッドに、仰向けに倒れ込む。
その時に気付いた。
自分の内腿が濡れていることに。

凄まじく混乱した。
幼少期のトラウマを刺激され、古傷を抉り出され、肉体に激痛を与えられながら、何故、わたしの女陰は悦んでいるのだろう?
溢れて腿に流れ出す程に…。

わたしに馬乗りになる彼。
平手打ちを浴びせられながら、わたしは、自分の身体が理解できなくて、呆然としていた…。



初めてのお仕置き...3

2008/03/12(水) 09:03:06
首の革紐を引っ張られ、立たされた。

彼の額に、汗が光る。
けれども、元々アスリートで、今でも身体を鍛えている彼は、息一つ乱していない。
おもむろにミネラルウォーターのボトルを手に取り、水を飲む。
まさかわたしには飲ませまい…
そう考えた時、彼が口に含んだ水を、わたしの顔に吹きかけた。

ある意味、屈辱的な行為。
他の誰かにやられたら、冗談でも決して許しはしない、その侮蔑の行為。
わたしの感情は、不思議なくらい動かなかった。
革ベルトで打たれながら濡らしているような淫乱な女の癖に、何が尊厳か。
それにわたしは、彼に軽蔑されてもしょうがない程のことを仕出かしたのだ…。

アイマスクが付けられた。
そして、別の道具が用意される気配…。

それは最初、左乳首につけられた。
何これ…?
乳首に激痛が走る。
洗濯ばさみだ…!

  あ…あ…あああ゛あ゛ーーーーーーっっ!!

悲鳴を殺そうとしたが、喉から勝手に迸ってしまう。
念じ続けていた『耐えてみせる』という言葉が、完全に意識から飛び去った。
洗濯ばさみの数は増えていく。
右乳首に…お腹に…わき腹に…腕に…。
脂肪で弛んだわたしの身体、挟む場所には事欠かぬ筈だ。
身ではなく、皮1枚を挟む様に調整しながら、つけられているのが判る。
悲鳴を上げながら身体を捻ると、髪をがしっと掴まれる。

  動くな。

  痛いーっ! 痛いよぉーっ!

いつの間にかわたしは、涙を流し、声を上げて泣いていた。

  動くなと言うのに。

彼の声からは、何の感情も感じられない。
叱責するような言葉なのに、苛立ちすらも感じないのだ。
泣きじゃくりながらわたしは、ここで『やめて』と叫んでしまったら、彼とはもう逢えなくなる…という事だけを考えていた。
この責めがいつ終わるのか、という事は、考えていなかった。

バシッ ビシビシッ

  ぎゃあーーーーっ!!!

バラ鞭で、打たれた。
洗濯ばさみが衝撃で吹っ飛んでいく。
皮膚に激痛を刻み込んで。

  あ゛ーーーいだいーーーっ!!

泣き喚く。
座り込みそうになる。
髪が掴まれ、引っ張り上げられる。

  ちゃんと立て。

  いだいいだいよーーあ゛ーーーっ!!

  前向いて立てって。

立たされて、またバラ鞭で打たれる。
蹲って泣き喚く。
静かに叱責されて、引っ張り上げられる。
『やめて』とだけは言ってはいけない…
『やめて』とだけは…
呪文の様に心の中で繰り返す…

どのくらいの時間が経ったのだろうか…
アイマスクが、外された。
彼の眼は、人間の眼に戻っていた。
とても穏やかで暖かな、愛おしいものを見る眼…。

  許す。…許してやる。

わたしにキスをし、優しく抱き締める。
彼の胸に顔を埋めて、しゃくり上げた。

  ごめんなさい…

  …許す…。

囁きながら、わたしをベッドへ横たえる。
縛られたままの腕が、かなり痛む。
けれど『もう解いて』と言ってしまっていいものかどうか、迷っていた。
彼がわたしの乳首を舐める。

  あ…ああ…あ…ん

腕の激痛が堪らないのに、思わず漏れる自分の声には、もう甘さが混じっている。
彼が唇を離し、わたしの乳首を見つめながら呟いた。

  俺の大事な乳首から、血が出た…。

  え…血? どこ?

  今はもう見えない。全部舐めた。
  あぁあ…乳は責めたいけど、
  傷付けたくはないんだよなぁ…。
  難しいなぁ…。


もう彼は、いつもの朗らかさを取り戻している。
はっと気付いた顔をして言った。

  解いてやる。後ろを向け。

ゆっくりと綿ロープが解かれた。
足元に、ぱらりと落とされる。
両腕の感覚は、すっかり失われていた。
痺れてしまって動かない。
それでも、持ち上げることは出来る。
わたしは振り返り、彼に抱きついた。
彼が、優しく抱き返してくれる。
痺れる腕を彼の背中に回し、精一杯の力を込めた。
彼と唇を合わせ、舌を絡ませ合いながら…

彼のお仕置きを受けて…耐え忍ぶことが出来た…

そういう実感が胸を満たし…
それまでとは違う意味の涙が溢れてきた…