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俺以外の男に抱かれたお前にぶち込みながら、
どういう風にされたのかを問い詰めたい。ある時、彼が言った。
わたしは、彼がそれを求めた時、最終的には拒まないだろうと思った。
Sさんにメッセで会った。
会話の流れの中でわたしは、そのうち彼が、他の男にわたしを貸し出すかも知れないという話をした。
途端にSさんが豹変した。
何だそれ。ふざけるな。 え、なんで?
SMの世界では、珍しい事じゃないみたいだよ。 いくら何でも、友達を玩具にされては黙っておれんぞ。 …わたしは…玩具だよ。Sさんからの言葉が途切れた。
そう、わたしは玩具。
だからSさんも、わたしを道具にしたいなら、してくれて構わない…。
やっと反応があった。
お前がそれでいいのなら、文句は無い。その日は、それで終わった。
後日、再びメッセでSさんと会った。
わたしは結局、
自分が嫉妬している事を白状した。
彼氏の玩具だとか言い放つヤツが、
嫉妬なんかしてちゃ駄目だろw 彼の玩具なんじゃない。
わたし自身が、玩具なの。 あほか。変な事言うな。
自分で自分を落としてどうする?わたしは、落ちてしまいたいのだ。
一種の自己破壊願望。
物心ついた頃から、わたしの背後にぴったり寄り添っている、暗い衝動。
こないだの話もそうだ。
彼が本当に貸し出ししそうになったら、逃げろ。
自分から落ちていくな。 なぜ?
彼が面白いと思ってくれるなら、私は何でもする。 尊厳を踏み躙られてもいいのか? 彼にとって、わたしの存在価値がそこにあるなら、尊厳など要らない。 そんな事でしか、自分を確認できないのか? そうだよ。
他のどこにわたしの居場所がある?
こんな、生産性の無い肉のわたしに。会話をしながら、気付く。
結局わたしは、夫という精神的支配者を失い、その穴の大きさに為す術を見失っているのだと。
そうか…何だかんだ言っても、
旦那の存在はデカかったか。 そりゃデカいよ…
離婚を言い出されるまで、
浮気ひとつせず、旦那の為にって事だけ
考えて生きてきたんだもん。けれど、わたしが思う「夫の為」は、夫にとっては「自分の為」ではなかった…。
Sさんとの会話は、わたしの混乱した思考を整理分析する際の、きっかけも与えてくれる。
けれどこの時の会話は、同時に大きな失望をもわたしにもたらした。
『奴隷』と呼んで面白がっているわたしの「尊厳」を気にするSさんは、真のサディストではない…
それならば、サディストとしての精神の安寧を得る為に、わたしを求めることはないだろう…
そう考えたからだった。