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扉の向こう...(1)

2008/06/10(火) 20:54:47
  一万回、お前を突きたい。
  突きまくられて、
  感じまくって、
  お前がどう壊れるのかを見たい。


常々彼が口にするこの欲望を実証するかの如く、わたしを抱いている時の彼は、わたしから決して視線を外さない。
わたしの動作、わたしの表情、わたしの喘ぎ声や悲鳴を全て、何の感情も浮かばぬ瞳に観察者の冷徹な光のみを湛えて見据え、味わっている。


彼が、わたしの中を削り続ける時間は、逢瀬を重ねるごとに長くなっている。
わたしがいくらかの柔軟性を身につけた事で、わたしの関節から返ってくる反発が少なくなり、その分、体力を消耗せずに済んでいるからなのだそうだ。

彼の抽送は、わたしが失神しても止まらない。
突き入れる角度や深度、速度などを変化させ、わたしが覚醒する様に仕向ける。
『もう嫌』と言っても、『痛い』と言っても、彼の表情は全く変化せず、抽送をやめてくれる事もない。
やめるのは、彼がやめたくなった時だけ…。

そんな彼の腕の中でわたしは、悦楽と苦痛とを同時に味わいながら、逝き狂い、悶え狂っている…。