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わたしの持つ先天的な障害とは…
注意欠陥障害だ。
この障害の詳しい内容については、ここでは省くとして…。
とりわけわたしが苦しめられている症状に、『集中力をコントロール出来ない』というのがある。
ものごとに中々集中出来ない反面、一旦集中したら、まさに文字通り、寝食を忘れて集中し続けてしまうのだ。
彼が、
一泊ツーリングに出掛ける前日、わたしはこの状態になった。
掃除に夢中になり過ぎた挙句、寝るのを忘れたのである。
明け方になってそれに気付き…同時に疲労困憊している事にも気付き…ベッドに入って、そのまま彼からのメールにも気付かず、眠り続ける羽目になった。
夫との離婚の一因にもなった、この障害…。
のみならず今、彼との関係まで、壊れそうになっている…。
わたしは普通じゃないから…。
まともな脳を持っていないから…。
いい薬があったけど、
副作用で飲めなくなって…。彼へのメールに、泣き言を送り続ける。
この時わたしは、『そういう事ならしょうがない』と許して欲しかったのだと思う。
全部、病気の所為なのか?
これ以上俺を失望させるなよ。
お前はお前の出来る事に最善を尽くせ。
それが、俺の望みだ。彼からの返答を見た時、わたしもまた失望した。
わたしが出来る事に最善を尽くした結果…わたしは夫との生活を失ったのだから。
結局求められていたのは、先方の要望を満たす事だったのだから…。
努力します。そう返事を出し、その日のやり取りは、終わった。
『努力します』
一体何度、この言葉を使っただろうか。
勿論、言葉通り、努力する。
傍からそうは見えなくとも、わたしは力を振り絞って、努力している。
けれども、必ず言われるのだ。
『努力が足りない』
と。
相手の望む結果を見せることが、出来ないからだろう。
誰も、理解してくれない。
誰も、認めてくれない。
それは、わたしが、欠陥人間だから…。
こんなわたしに、存在価値などやはり無い…。
自己否定の迷路に、わたしは再び迷い込む…。
翌朝、彼からメールが来た。
やっぱりバイクは最高だぞ。
今日はこれから○○へ行く予定だ。前日の激怒が嘘のような、屈託の無さだった。
文面から、彼が如何に楽しんでいるか、伝わって来た。
その明るさが、泥沼の中に沈んでいたわたしの気持ちをも、明るく照らし出した。
わたしは起き上がり、周囲を見回した。
今のわたしに出来る事…。
やろう。
とにかく、動こう。
動きながら、彼の帰りを待とう。
泣き続けて浮腫んでいたわたしの顔に、微笑みが浮かんだ。