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久しぶりに…

2008/07/02(水) 21:23:22
満たされる時は、案外早く訪れた。

わたしの仕事が休みの日。
市街地に用事で出たわたしは、彼に『逢いたい』とメールを送った。
彼の住む街に近い場所に出掛けると、無性に彼の処に行きたくなってしまう。
その気持ちを伝えるだけのつもりで、送った言葉だった。

  逢ってやってもいいぞ。

彼からの返答は、意外だった。
彼の仕事が終わる時間や移動にかかる時間を考慮し、その後の予定を組み直す。
その日中に終えねばならない用を終えると、一路、彼の住む街を目指して車を走らせた。


  逢うサイクルが、どんどん短くなってるな。

待ち合わせ場所で車に乗り込みながら、彼は微笑んで言う。

そう…。
サイクルが、短くなっている。
のみならず、逢瀬に消費する時間も、短くなっている。
これは、双方が忙しい時であっても、数時間でも時間を確保出来るなら逢っているという事。
以前の様に、一日ホテルでゆっくり寛ぎ、たっぷりセックス出来る時でなければ逢わない…というスタイルが、変化している証左に他ならない。


  どうする?

目的地を確認する。

  ここを出たら左だ。

  はい。

彼の指示通りに、車を走らせる。
このルートは…。

  もしかして…ホテル?

  ああ。
  ヤリたくなった。


彼が、ニヤリと笑った。
わたしの身体を、震えが走る。
最後に彼に貫かれたのは、どのくらい前だったろうか。
今日は久しぶりに、彼の猛りを突き立てられる。
そう思っただけで、わたしの子宮を、鈍痛にも似た疼きが揺さぶり始める…。

わたしは、そっと吐息をつきながら、ハンドルを握り直した。