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この間は、仕事の後に、遅くまで
どうもありがとうね。メッセンジャーで、Sに話し掛ける。
あー、いやいやw
泣いたらすっきりしたんじゃね? んー…すっきりしたというか…
自分の中に、こんな感情があったのかって
気付く事が出来たし、今後の方針も決まった。 そかそか、そんなら良かったwあの時、去っていくSの背中に見えたのは…疲労と、満足感だったと思う。
それを確認してみようという気になる。
Sさんてさ…据え膳状態のわたしを前に、
誘惑に負けない俺って理性的!
ストイック!…って、悦に入ってたり、しない? あー、そういう部分はあるねwなるほど、それが、背中に滲んでいた満足感の正体か…と、わたしは納得する。
…乳、また揉んだね… wwwww
まー、あんま気にすんなw ひどいよなぁ。
女にも性欲ある事、知らないの? ばーか。
他の男の事で泣いてる女なんか抱けるか。(そういう台詞は、指一本触れなかった時に吐けよ)という心の声を、無視する。
(わたしの話を聞きながら、あんたは、いつわたしの乳を揉むかって事しか考えてなかったのか?)という声も聞こえたが、これも、無視する。
この時のわたしは、おそらく
吊り橋効果に嵌っていたのだと思う。
メッセでも、実際に会った時でも、わたしは極度の緊張状態にあった。
だから、その時目の前に居た異性に、恋愛感情を持ってしまった。
また、Sとの会話がきっかけでわたしは、自分の中で眠っていた、被虐嗜好を自覚する事にもなっている。
更に、Sは、わたしの障害の苦しさを、身を持って知っている。
わたしの最良の理解者になる筈だ…という妄信が、心の中で呟く声を、片っ端から掻き消していた。
Sのレスポンスが、悪くなる。
ああ…また複数ウィンドウ? そうwww
もー皆なんで俺と話したがるのwww それだけ頼りにされてるって事じゃない?これは、おそらくSがそう言われたいんじゃないかと思って言った言葉だった。
そんな出来た人間じゃないんだけどなwwwあ、正解だったかな…と、考える。
ゲーム仲間と賑やかにメッセで盛り上がっている最中、Sが、「しのぶは俺の奴隷だもんな」とか「ほほう、俺にそんな口利いていいのかな?(ニヤリ)」とか発言する事も、増えてきていた。
皆の前でのわたしは、女だというカミングアウトはしていたものの、折に触れてそれを疑問視される状態だった。
つまり、偽りのわたしを、演じ続けていた訳だ。
だから、こういう発言をされると、内心穏やかではない。
素早くSへの会話ウィンドウを立ち上げて、抗議する。
ちょっと、やめてよ。
思わせぶりな事言わないで。 やーい、焦ってやんのwww
本当のお前の姿を、皆にバラしてやりたいwww マジで、やめて。 バラす訳ねーだろwww
マジになるなってw
こういう軽いやり取り、
お前も身に着けんと、
今後も辛いだけだぞwわたしが不快感を表明すると、Sはそれを、わたしの真面目さの所為にする。
そして、自分の様に軽いノリにならないとウツは治らない、と諭す。
軽くいなせるのであれば、わたしは最初からウツになどならなかったのだ。
そう反論しても、「ま、俺との付き合いで、この軽ぅーいノリを覚えていきなw」と言われてお仕舞いだった。
そして、わたしが言いたかった事の本質は、そこでは無い。
皆の前で、俺だけが知っている事があるんだぞ、と仄めかさんばかりの言動を、やめて欲しかった。
他の人に、この人にはどうやら、あまり大っぴらに言えない事情があるらしいと、気付かれてしまうからだ。
白鳥が湖に浮かぶ姿は、とても優美に見えるが、水面下では必死で足を動かしているという。
わたしは、自分が白鳥だと認識されたら、水面下で足掻く足など絶対に見られたくはない、見られたら白鳥やめる…とまで考える人間なのだろう。
それを伝えたいと思っても、「まーた糞真面目に考え込んでやがるw」とあしらわれるのが落ちで、Sには結局理解して貰えなかった様である。
こういう事を繰り返す度に、Sにわたしの全てを曝け出したのは、大失敗だったのでは…という思いが、常に心の奥底で根を張る様になっていった。