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自分のために

2010/01/06(水) 00:11:24
病院で、カウンセラーさんと話していて、気付かせて頂いた事がある。

それは、わたし自身が決断して行動に移した時には、
必ずと言って良い程、事態が好転する事だ。
好転まではしなかった場合でも、必ず何か得るものがある。

それが一番実感出来るのは、彼だ。
わたしからメールを出さなければ、
彼との出逢いが無かった事は、間違いない。

逆に、周囲の言うなりになった結果や、
わたしが甘えたくなって周囲に流された結果は、
不思議な程に、後々にわたしを苦しめる事に、なっている。

このパターンを一番実感出来るのは、Sだ。
乗り気でなかったわたしとメッセで繋がる為に、
他の友人を使うという方法でアプローチされ、
断り切れなくなって渋々応じた結果が、これだ。

その他、仕事に関してもプライベートに関しても…。
振り返って見れば、本当に、見事な程
カウンセラーさんの指摘の通りなのである。

そう言うカウンセラーさんにしても、
自分が注意欠陥障害ではないかと気付いた際に、
そのまま二次障害に突入してうつ状態に陥り、
幻聴らしきものまで聞こえ始めた時、
このままでは拙い、と、ネットで情報収集した結果、
選んで通院し始めた病院で出会った人なのだ。

精神を病んだ場合、医師やカウンセラーとの相性が悪く、
病院ジプシーとなってしまうケースも多い…と聞く中で、
初めて行った病院で、そのまま頼りになるケアを受けられるというのは、
きっととてもラッキーな事なのだと、常々思っていた。

よくよく考えると、結婚にしても、そうだ。
わたしは、自分で、この人と結婚したいと決めて、
元夫に接する様になった。
結婚生活中や、離婚に至る過程で、
悲しかったり悔しかったり、落ち込んだり怒り狂ったりもしたし、
今は莫大な借金を押し付けられ、
生活の基盤を破壊されまでしているけれど、
結婚生活そのものを記憶から削除してしまいたい、とまでは、考えていない。
あれだけの期間、無駄に過ごしてしまった…とは、考えられないのだ。


今までのわたしは、自分の力で何かを為し得ても、
それはわたしの力ではない、と否定されてばかりいた。

学業の成績を、着実に上げていった時。
母は、今回は周囲の成績が悪かっただけだと言ったり、
一番ではないから意味が無いと言ったり、
時には、神様のご加護のお陰だなどとも言って、驚かせてくれた。

会社を興して、何とか軌道に乗せた時。
元夫は、わたしが優れた経営者だからではなく、
自分がブレインについているからこそ出た結果だ、と言った。

わたしは、自分に自信を持つ機会を、悉く奪われている状態だったのだ。

けれども、わたし自身が行動を起こせば、
何か必ず良い結果を生むものがある。
己の選択に、わたしはもっと自信を持っていい。
自信を持って、生きていっていい。


わたしは、わたしが快適に暮らせる生活を構築する為に…
自分で考え、自分で決めて、仕事を始める。


デリヘル嬢。


それが、わたしが決めた、わたしの新しい仕事である。






職業は、女。

2010/01/06(水) 03:33:51
わたしが、わたしの好きな様に生きていく為の選択肢が、何故デリヘルなのか。
それはやはり、わたしの注意欠陥障害と、深く関係がある。


一昨年、わたしは彼と、ダイエットすると約束した。
そして、一昨年から去年にかけて、本格的にダイエットを始めた。
いっときは、順調だった。
けれども、あともう少しで目標体重になる…という時に、事態が変化した。

仕事の派遣先が変わり、日常的に、掃除をしなければならなくなったのだ。

もっとも、普通の事務員をやるのであれば、掃除は、仕事内容に当然組み込まれるべき事だ。
それまでの派遣先は、わたしに出来る範囲の掃除内容でも文句を言われる事は無かったが、次の派遣先の長は、少し潔癖なところのある人だった。
毎日の様に、あそこを掃除して、ここの掃除が出来ていない…と、言われる様になった。

それまでのわたしの頭の中は、仕事の段取りと、ダイエットの為の行動の段取りを、組み立てていれば良かった。

そこに今度は、文句を言われない為の掃除…という、わたしの天敵と言っても良い段取りを、組み込まなくてはならなくなった。
わたしの脳はオーバーフローし、ダイエットに関する事を、考えられなくなった。
そして、実にあっけなく、リバウンド…。


去年中に、目標体重への到達とその維持が出来なかった場合は、わたしを棄てると言っていた彼が、言葉通りにしなかった理由は、簡単だ。

今、彼が気に入っているゲームの、対戦相手に困るからである。

わたしを縛ったり鞭打ったりして遊びたいという欲求は、完全に失せたと言い、セックスの回数までも、減っていった。


家を失う日程がはっきりと決まった頃、わたしは、掃除掃除と言われ続けた事も手伝って、かなり精神状態を悪くしていた。
もうこれ以上、今の仕事をしながら、新しい家を探して引越しして…という苦境を乗り越える事は不可能だと判断し、派遣契約を更新せず、失業者となった。

困った事になったけれど、きっと親戚が助けてくれるに違いない、という甘えや期待は、あっさりと打ち砕かれた。

そうなって初めて泡を食い、オロオロとして泣き付いたわたしに、彼は言った。


自分に正直に、やりたい事をやって生きろ、と…。


わたしは、思案した。

まずはやはり、彼と共にいる事。
次に、犬や猫と暮らせる環境。
これは、今の生活から失いたくない。

そして、やりたい事は、お金を稼ぐ事と、彼が喜んで遊びたくなる様な身体になる事…。

ならば…。
体型と美容に気を配り、彼好みの女になる事を、いっそ仕事にしてしまってはどうだろう。
そうすればわたしは、常にダイエットの事を最優先で考えていていい生活が、出来る。
それに、風俗ならば、事務職などよりは短い拘束時間で同じだけの金額を稼げるだろうから、ダイエット以外の事をしたい時間も、多く取れそうだ…。

そんな事を考えていた時、彼が、言った。

  お前、次の仕事、デリヘルなんかどうだ?
  今のままじゃ売れんだろうから、
  ダイエットもしなきゃならんし、
  稼ぎも普通の仕事よりいいだろう。
  一石二鳥なんじゃねえの?


本当に、何と言うタイミングだろう。

どうしてこの人は、常に絶妙のタイミングで、わたしの背中を押してくれるのだろう。

  それ、わたしも考えてた。
  やってみていい?


  おう、やれよ。
  やって、エロくてイイ女になれ。
  お前がどんな風に変わるか、愉しみだぜ。



決心は、ついた。

念の為、カウンセラーさんにもこの決意を話してみた。
そうしたら、前のエントリーの様な事を言われたのだ。

こうしてわたしは、熟女デリヘルで働く事になった。
職業は、女。
女であり続ける事…。