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2008/04/23(水) 00:06:40
お風呂から上がり、髪を拭いていると、彼が、全裸のままベッドにうつ伏せに寝転がり、「暑い…」と言いながらエアコンを操作していた。
はっと気付いて、マッサージジェルを手にベッドによじ登り、マッサージを始める。
ふふっ…。
判ってるじゃないか。
彼が満足げに言う。
彼に言われなくとも、彼の様子を見て、何を欲しているかを予想し行動する。
結果、彼が表明してくれる満足感。
こういう動きが、夫との間でもっと出来ていれば…と、ふと苦い悔恨が胸を過ぎる。
そうすれば、もっと違った結果があったかも知れない。
もっとも、夫との事を後悔する気は、無い。
でなければ、彼とは逢えなかったし、わたしのマゾヒスティックな欲望を満たされる充足感も得られなかったのだから。
ただ、夫婦生活において何が足りなかったのか、それを省みているに過ぎない。
その度に、己の至らなさを思い知らされ、苦い想いをするのだけれども…。
でも、それはきっとお互い様だ。
わたしが夫を見なくなったように、夫もわたしを見ていなかった。
わたしの求めているものが何なのか、彼のような真剣な眼差しで、見ていてくれなかった事は間違いがない。
来週こそは…天気になるといいな。
バイク乗りてえ。
そうだね。
…わたしはちょっと複雑だけど。
なんでだ?
行く予定にしているのは、○○だぞ。
そこでなら、現地で逢えるだろう?
うん…でも…抱いて貰えない…。
ふふ。欲しいのか。
エロい奴だなぁ。
散々逝かされ、悶え狂った直後だというのに、次週もそれを欲して残念がってしまう。
つくづく、わたしの欲望には限りがないと思う。
けれども、彼の楽しみを奪いたくはないし、邪魔もしたくない。
ま、○○なら少しは土地勘もあるんだろう?
車の中で…なんて場所も、知ってるんじゃないか?
田舎だもん、いくらでもあるよ。
だろう?
楽しみだな。
バイクに乗って、お前にも乗って、
そんで犬とも遊ぶ、と。
え?
わたしは手を止めた。
…それは、うちの犬を連れて来いって、
そう言ってるの?
判ってるじゃないか。
犬は、ある意味、わたしの本心の代弁者だ。
わたしがあまり好意を持っていない人間には、愛想も振りまかないし寄り付きもしない。
逆に、わたしと親しい人に対しては、犬も最大限の親しみを表現してはしゃぎ、甘える。
わたしにとって彼は、今まで犬が会った事のない、特異な存在だ。
その彼に対して、犬はどんな反応をするのだろうか…。
非常に興味深いと思った。
わかった。連れて行くよ。
…言っておくけど、大型犬だよ?
大丈夫?
ああ、平気だ。
身支度を整え、外に出ると、雨が降っていた。
あ、良かった。
これで晴れてたら、Tさん、
バイク乗っときゃ良かったって
後悔するかもって思ってた…。
別に後悔はしないが…。
ま、悔しいとは思ったかもな。
わたしはバイクには乗らないが、車を運転するのが大好きだ。
何かというとドライブに行きたがる性分なので、気候が良くなってくると、バイク乗りがソワソワする気持ちは、とても理解出来る。
来週は…ツーリング行けるといいね。
心から、そう言った。
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