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ホテルにて

2008/12/24(水) 22:29:36
  お前…完全に淫獣モードだな。

その日の朝の、彼からのメールの文句。

逢いに行く前に、これから家を出る旨連絡し、ブログを更新した事も伝えた。

抱かれたい。
責められたい。
お願い…。

ブログのエントリーと、メールに込められた、わたしの懇願。
現在の彼にとっては、途方もない我儘になる。
醜く肥え太っておいて『お願い』などとは、厚かましいにも程があると、理解もしている。
それでも、欲望は最早、自分ではどうしようもないところまで、膨れ上がっていた。

彼は、わたしの願いを、聞き入れてくれた。

ホテルに入り、上着を脱いで掛けたりお風呂に湯を張ったりと、慌しいひと時を過ごす。
室内に流れていたクリスマス・ソングが、ふっと途絶えた。
彼が、有線の電源を切ったのだ。
行為の間BGMが流れているのを、彼は好まないし、わたしも好きではない。
静寂の中でじっと立ったまま、彼の動作を見守る。
彼は、わたしの前に立ち止まり、ゆったりとした笑みを浮かべた。
それを合図の様に、わたしは彼にしがみ付き、唇を求める。
彼もわたしを抱き締め、舌を絡ませてくる。
彼の腕が、わたしの背中を、腰を、お尻を撫で回す。
その力強い感触に、わたしの中の芯が蕩け、溜息となって零れ落ちる。

  ダイエット、頑張ってるじゃねえか。
  感触でも判るぞ…。


低く、彼が囁く。

  ほんとう?
  嬉しい…。


わたしも、微笑みながら囁き返す。
何度も何度も唇を貪り合いながら、わたしの衣服は剥ぎ取られていく。
彼が、背後に回った。
後ろから乳房を鷲掴みにし、激しく揉みしだく。

  あぁ…あ…ぁ…

呼吸が、激しくなる。
脳髄が、痺れる。
欲しがる猫の様に、腰をくねらせ突き出してしまうのを、とめる事が出来ない。
再び彼が前に回り、ジーパンを脱ぎ捨てた。
待ち侘びていたわたしは、すぐに跪き、彼の下着を脱がせるなり、飛び出したペニスを口に含んだ。

欲しかった。
これが、欲しくて、しょうがなかった。

想いの丈を込めて、これからわたしを責め立てる凶器を、舌と唇を駆使して丹念に愛撫する。
硬さも大きさも増していくそれを、喉の奥まで導こうと足掻く。
彼の手が、わたしの頭を掴んだ。
力が加わる。
わたしの意志とは関係なく、ペニスが奥深くに捻じ込まれていく。

がっ…ごごぉっ…

息が詰まり、異様な音が、喉から漏れる。
彼が、抽送を始めたが、そのストロークはとても遠慮がちだった。
わたしの脳の中に、複数の声がこだまする。
苦しい、苦しい、苦しい、苦しい……
嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい……
もっと、もっと、もっと、もっと……
いきなり彼が、ずぼっと無造作にペニスを引き抜いた。
突然放り出されたわたしは、その瞬間、嫌な感触があったのに気付いていた。

  歯…当たらなかった?
  痛くなかった?


呼吸を整え、涙と涎を拭いながら、彼に訊ねる。

  いや、大丈夫。

言いながら彼は、わたしを立たせてベッドに突き飛ばすと、わたしの下着を剥ぎ取った。




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