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向き合う

2008/12/10(水) 00:47:34
わたしは、対人関係において、誰かの事を『この人のこういうところ、嫌だな』などと考えても、そういう風に考えてしまう自分の方が悪い様な気がしてしまって、その気持ちを打ち消し、考えなかった事にする。
『でも、こういうところもあるんだから、悪い人ではない』と、肯定的に考える努力をする。

仕事上の付き合いなら、これで十分だろう。
個人的な感情を介在させた結果、円滑に仕事が出来ない状態にしてしまう訳にはいかないし、その人間関係はあくまでも仕事中だけの事。
完全に割り切る事さえ出来てしまえば、私生活にまで影響は、及ぼさないからだ。

けれども、私的な知り合いは、そうではない。
『こういうところ、嫌』という思いを、何度も何度も味わう事になる。
そしてその都度、嫌だと感じる自分を責める。
自分の性格が捻じ曲がっているから、そういう風に感じるのだ…と、考える。
肯定できる部分だけを見なければならない、と、言い聞かせる。

これで、何も問題がないのなら、それで良い。
しかし、そうではない。

大抵の場合、まず、胃に来る。
激痛や、口の周囲の吹き出物という形で、わたしに不調を訴える。
胃を壊すと、歯が痛くなる。
奥歯を食いしばる様になる為、歯に負担をかけるのだ。
そしてそれはやがて、頭痛という形でわたしを苦しめ始める。
そうなって初めてわたしは、わたしが大きなストレスを抱えている事を認識する。
そしてその原因が、対人関係にある事に気付き、暗然とするのだ。


最近、やっとわたしは、自分自身を騙し続ける事は結局出来ないのだ…という事を、実感として学んだ。
心は騙せても、身体は騙せない。
自分を騙した代償として、必ずわたしの心身が蝕まれるのである。

それに、ストレスの原因が対人関係だった場合、相手にとってわたしがストレスになる事を、考慮しなければならない。
ストレスの原因を排除する事即ち、相手との距離を置く事。
これは、相手からすれば、いきなりわたしが冷たくなった様に感じるだろう。
場合によっては、突然わたしが敵意を見せる様になったと感じて、戸惑う事もあるに違いない。
これでは、相手に対しても、失礼だろう。


こういう風に考えられる様になったのは、彼のお陰だ。

  俺の前では、感情を押し殺す事を禁止する。
  お前の感じているまま、
  全ての感情を素直に表現しろ。


彼から、申し渡されている、命令。
だからわたしは、彼と一緒の時に、それはちょっと…と感じた事も、正直に彼に伝える。
もっとも、そんな事は数える程しか無いけれど。

彼は、
『そんな考え方しか出来ないのか。
 可哀想なくらい性格曲がってるな』
とも、
『そんな事が気になるのか。
 だからお前は馬鹿だと言うんだ』
とも、言わなかった。

わたしを、正面から真っ直ぐ見つめ、しどろもどろなわたしの話を、きちんと最後まで聞いてくれた。
そして、わたしの感じた理不尽さを、しっかりと解消してくれた。
それ以降、『あの時、言ったのに…』と思う様なことすら無い。
本当に真摯に、わたしと向き合ってくれているのだ…と、心から感じ、安堵した。

わたしも、きちんと向き合える様に、なりたい。
彼に対してのみならず、今までは、自己否定という形で逃避してきた様々な問題とも、しっかり向き合い、ひとつひとつ解決していきたい。
だから、もう自分を騙すのは、やめよう、と、思った。


最近、SMは全くやっていないけれど、それでも彼は、わたしを導き続けてくれている。




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